手のリハビリは「指」からじゃありません(脳梗塞、脳出血の方)

リハビリ

― 回復を早める、正しい順番の話 ―

「手が動かないから、指の練習をたくさんしましょう」

こう言われたことがある方は多いと思います。
でも実は、指の練習を急ぎすぎると、回復が遠回りになることがあります。

この記事では、
手が回復していく“正しい順番”を、できるだけ分かりやすくお伝えします。


① いきなり指を動かさなくていい理由

手は、もともと
「手のひら全体 → 指先」という順番で働きます。

まだ手全体がうまく使えない状態で、
指だけ動かそうとすると、

  • 余計に力が入る
  • 変なクセがつく
  • 疲れるわりに上達しない

ということが起こりやすくなります。

👉 だから最初は
「指を動かす」より「手の形を作る」ことが大事です。


② 最初は「やわらかい物」を使います

リハビリの初めに使うのは、

  • やわらかいボール
  • スポンジ
  • 丸めた新聞紙

などです。

なぜ、やわらかい物がいいの?

やわらかい物は、

  • 手の形に合わせてくれる
  • 力を入れすぎなくていい
  • 「つかめた感覚」が分かりやすい

というメリットがあります。

高い道具じゃなくてOK。
新聞紙を丸めただけでも、立派なリハビリになります。


③ 指より先に「手全体で持つ」練習

回復の順番は、だいたいこんな感じです。

ステップ① 手のひら全体で持つ

まずは
手全体で物にフィットさせることを目指します。

指は完璧に動かなくても大丈夫です。

ステップ② 触りながら確かめる

次に、

  • 大きい?小さい?
  • 重い?軽い?

と、触りながら物を確かめる練習をします。

目で見なくても分かるようになるのが目標です。

ステップ③ 指先を使う

この段階まできて、
はじめて指先の細かい動きが生きてきます。

👉 指の練習は「最後」でいいんです。


④ 手を助けるのは「体」と「肩」

意外かもしれませんが、
手がうまく動かない原因が、体や肩にあることはよくあります。

こんなことはありませんか?

  • 手を伸ばすと指がギュッと曲がる
  • 体を傾けないと手が届かない

これは、
体や肩が不安定な分を、手ががんばりすぎているサインです。

体が安定すると、手は動きやすくなる

  • 座り方を整える
  • 肩が上がりすぎないようにする
  • 机の高さを調整する

それだけで、
手の動きが楽になることは珍しくありません。


⑤ 生活で使えるようにする最終ステップ

最後は、
生活の中で自然に使えるかがポイントです。

  • テレビを見ながら物を持つ
  • 会話しながら物を動かす

「集中しないとできない」から
「気づいたら使えている」へ。

これが、本当のゴールです。


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