〜「安心して歩く」装具と「上手に歩く」装具の話〜
歩行リハビリでよく使われる足首の装具。
見た目は似ていても、役割はまったく違います。
今日はよく使われる
- シューホンブレース
- タマラック装具
この2つの違いを、歩き方の視点で説明します。
① シューホンブレースってどんな装具?
ひとことで言うと
👉 足首をしっかり固定する装具
良いところ
- グラつきにくい
- つまずきにくい
- 立つ・歩くときの「怖さ」が減る
気をつけたいところ
- 足首がほとんど動かない
- 歩くときに前に進む力が出にくい
- 歩幅が小さくなりやすい
- 長く歩くと疲れやすい
イメージ
ギプスをつけたまま歩く感じ
(安全だけど、自然な動きは出にくい)
② タマラック装具ってどんな装具?
ひとことで言うと
👉 足首が少し動く装具(歩行をさらに良くしようとしたら完全にこっち)
良いところ
- かかとから着いて、体重を前に乗せやすい
- 足首が前に倒れることで前に進む力が出る
- 歩幅が自然に出やすい
- 「歩く練習」そのものになる
気をつけたいところ
- 最初は少し不安定に感じることがある
- 慣れるまで練習が必要
イメージ
サポーターをつけて歩く感じ
(守りつつ、ちゃんと動かす)
③ 歩き方はどう変わるの?
| 比べるポイント | シューホン | タマラック |
|---|---|---|
| 安定感 | ◎ | ○ |
| 歩きやすさ | △ | ◎ |
| 歩幅 | 小さくなりがち | 自然に出やすい |
| 疲れにくさ | △ | ◎ |
| 練習効果 | 守るだけ | 上達しやすい |
④ なぜ「足首が動く」方がいいの?
歩くとき、人の体は
足首 → 膝 → 股関節 → 体
の順番で連動して動きます。
足首が動かないと
- 膝が伸びにくい
- 体が前に倒れる
- 反対の足ばかり頑張る
つまり、どこかにムリが出る。
足首が少し動くだけで、
体は驚くほど楽に前へ進めます。
⑤ じゃあシューホンはダメなの?
いいえ。
使うタイミングが大事です。
シューホンが向いているとき
- 立つだけで不安
- 転びそうで怖い
- リハビリの初期段階
タマラックを考えてもいいとき
- 少しずつ歩けるようになってきた
- 「もっと楽に歩きたい」
- 「長く歩けるようになりたい」
まとめ
- シューホンブレース
→ 安心して立つ・歩くための装具 - タマラック装具
→ 歩き方を良くするための装具
どちらが「正解」ではありません。
今の体の状態に合っているかが一番大事。
もし
「この装具、今の自分に合ってるのかな?」
と感じたら、遠慮なく聞いてください。
歩き方は、変えられます。
装具は、そのための“道具”です。


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