理学療法

リハビリ

脳卒中後の痙縮を「2つの顔」で理解する

神経性要素と非神経性要素を見極め、治療戦略を組み立てる「脳卒中のあとから手や足がつっぱって動かしにくい」「ボトックスを打ったのに思ったほど改善しない」——こうした疑問や悩みを持つ患者さんやご家族は少なくありません。実は、この”つっぱり”には...
リハビリ

MAS(修正アシュワース尺度)の落とし穴と信頼性を高める評価の実践

痙縮の評価指標として最も広く普及しているModified Ashworth Scale(MAS)。脳卒中後の痙縮管理において、臨床現場では欠かせない評価法です。しかし、その使い方に「落とし穴」があることをご存知でしょうか?この記事では、MA...
リハビリ

「動かそうとすると、邪魔が入る」——相反抑制の低下が日常生活に与える影響

そもそも「相反抑制」って何?私たちが腕を曲げるとき、体の中では2つの筋肉が働いています。腕を曲げる筋肉(上腕二頭筋)が収縮すると同時に、腕を伸ばす筋肉(上腕三頭筋)は自動的に緩む——この「片方が頑張るとき、もう片方が譲る」という脊髄の自動調...

膝に水が溜まる本当の意味

― 関節水腫が痛みを生むメカニズムと臨床評価 ―「膝に水が溜まっていますね」と言われた経験がある人は多いですが、これは単なる“結果”ではありません。関節水腫そのものが痛みと機能障害の原因になります。膝の水腫は放置すると慢性炎症・拘縮・筋抑制...
疼痛

痛い場所が“原因”とは限らない

― Regional Interdependence Model が変えた臨床の常識2007年、理学療法の世界で評価の考え方をひっくり返す論文が出ました。それが Regional Interdependence Model。提唱したのはRo...
姿勢

なぜ「姿勢を正すだけ」では意味がないのか

――運動学習(motor learning)の視点から① 介入しても、生活が変わらなければ必ず戻る― Kleynen et al., 2014Kleynen et al. (2014) は、リハビリテーションにおける**運動学習(motor...
疼痛

椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症

画像診断に騙されるな、病態を読め。構造と症状は別。痛みは構造だけじゃ説明できない。以下、論文を根拠にしながら、病態理解・評価・治療への応用を徹底解説する。① 「構造」≠「症状」MRIでヘルニアや狭窄があっても、症状と一致しないことが圧倒的に...
難病

① パーキンソン病リハにおける認知機能評価の位置づけ

― スクリーニングではなく「介入設計のための情報」として ―パーキンソン病(PD)のリハビリテーションにおいて、MMSEやMoCA-Jといった認知機能検査は広く用いられている。しかし臨床現場では、「点数は取れているのに生活で崩れる」「点数が...
姿勢

「スマホ首(前方頭位)は治る」|改善の鍵は“伸ばして鍛える”シンプル戦略

「なんか最近、首が重い」「肩こりが前より増えた」「写真を撮られると姿勢が悪く見える」心当たりがある人、原因は前方頭位(Forward Head Posture:FHP)かもしれません。いわゆるストレートネック・スマホ首とも呼ばれる状態です。...
脳卒中

【大脳の機能とリハビリでの重要性】

~「どの部位が壊れたか」ではなく、「どこを活かすか」~はじめに脳卒中(脳梗塞、脳出血)のリハビリでは、「どの筋肉を動かすか」よりも前に、**「どの脳の部位が指令を出しているか」**を理解することが大切です。脳は単なる“配線の束”ではなく、経...