ばね指は「指の炎症」ではありません

疼痛

〜引っかかる本当の理由と、正しい対処法〜

ばね指って、結局なに?

指を曲げ伸ばしすると

カクッと引っかかる/伸ばすと弾ける

これが、いわゆる「ばね指」です。

よくある説明はこうです。

「腱鞘炎です。使いすぎですね」

――半分正解、半分ハズレ。

本当の正体

ばね指の正体は

指の中で“腱がスムーズに滑らなくなっている状態”です。

炎症はきっかけであって、

問題の核心は “引っかかる構造ができてしまった” こと。

指の中で何が起きているのか(超シンプルに)

指を曲げるとき、

中では「腱」というヒモ状の組織が動いています。

その腱は

トンネル(腱鞘)+押さえベルト(A1プーリー)

の中を通っています。

ばね指では…

  • 腱が少し太くなる
  • トンネルが狭くなる
  • 結果 → 通れない・引っかかる

これが

✔ カクン

✔ パチン

✔ 勝手に戻る

の正体です。

痛みがなくても、放っておいていい?

答えは NO。

ばね指は、進行します。

初期

  • 違和感
  • 少し引っかかる

進行すると

  • 自分で指が伸ばせない
  • 反対の手で戻す
  • 最終的には 動かない

「そのうち治るだろう」は

一番やってはいけない選択です。

なぜ“安静”や“固定”が大事なのか

ここ、誤解されがちです。

「動かさないと固まるんじゃない?」

→ 逆です

ばね指では

👉 動かすほど、こすれて悪化します。
だからやることは明確
  • 指を休ませる
  • 引っかかる動きを止める
  • 治る環境を作る

そのために使うのが

スプリント(簡単な固定具)。

実際、

2〜6週間の固定で

  • 痛みが消える
  • 引っかかりがなくなる

という報告は複数あります。

マッサージやストレッチはしていい?

結論から言います。

👉 タイミングを間違えると、悪化します。

ダメな例

  • 痛いのにグイグイ動かす
  • 引っかかるのを無理に通す
  • 「ほぐせば治る」と思い込む

これは

擦れている場所を、さらに擦っているだけ。

正しい順番

  1. まず炎症を落ち着かせる
  2. 引っかかりを止める
  3. その後に、必要なストレッチ

順番を守らないと、治りません。

注射や手術はどうなの?

ステロイド注射

  • 短期的にはよく効く
  • ただし再発も多い

手術

  • 最終手段
  • 保存療法でダメな場合のみ

「すぐ注射」一択ではありません。

ばね指で一番大事な考え方

ばね指は

治りかけては、また悪くなる

を繰り返している状態

だから必要なのは

✔ 正しい理解

✔ 正しい休ませ方

✔ 正しい動かし方

派手なことは不要。

間違ったことをしないのが最短ルートです。

まとめ(覚えてほしい3つ)

  1. ばね指は「炎症」より「引っかかり」の問題
  2. 無理に動かすほど悪化する
  3. 休ませるのは逃げではなく治療

もし

「何ヶ月も治らない」

「注射しかないと言われた」

そう言われているなら、

まだやれることはあります。

変に我慢しない。

変に自己流でやらない。

それが一番の近道です。

――ばね指、舐めると長引きます。

でも、正しくやればちゃんと良くなります。

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