疼痛

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【第3回】片頭痛とは何か

―「血管が広がるから痛い」で思考停止しない―はじめに片頭痛は長年「血管が拡張するからズキズキ痛む」と説明されてきた。しかし現在、この理解は不十分である。片頭痛は血管の病気ではない。三叉神経系と脳幹を中心とした感覚処理システムの異常興奮と抑制...
疼痛

【第2回】頸性頭痛とは何か

―「首が原因」という雑な説明を終わらせる―はじめに「首が悪いから頭が痛い」この説明、8割間違い。正確にはこうだ。頸性頭痛は“首の組織”が原因ではない。首からの感覚入力を、脳が“頭痛”として誤認識している状態である。ここを理解しないと、マッサ...
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【第1回】緊張型頭痛とは何か

―「首こり頭痛」という雑な理解を捨てる―はじめに緊張型頭痛は「肩こりが原因」と一言で片付けられがちだが、それは半分正解で、半分は完全に間違いだ。なぜなら、現在の緊張型頭痛の中核は👉 中枢性感作(central sensitization)で...
疼痛

腰痛は「左右差」が原因?

── 歩行バイメカニクス研究が示した意外な真実「右腰が痛い=右に体重をかけすぎている」「左右のバランスが崩れているから腰痛になる」臨床でも、SNSでも、よく聞く説明だ。だが結論から言う。これは“気持ちいい説明”であって、事実とは限らない。今...
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腰痛は「鍛える」より「動きを思い出す」

― Motor Control Exercise が慢性腰痛に効く理由(2009年のレビュー) ―慢性腰痛に対して、「体幹トレーニングをしましょう」「筋力をつけましょう」と説明されることは、今でも少なくありません。でも実は、“どんな運動をす...
疼痛

立ち上がるだけで腰に大きな負担?

― 脊椎にかかる本当の負荷を「体内計測」で調べた研究 ―「椅子から立ち上がる途中で腰が痛い」これ、臨床では本当によく聞きます。実はこの“立ち上がり”という何気ない動作、脊椎にはかなり大きな負荷がかかっていることが、体の中にセンサーを入れた研...
疼痛

タナ障害(膝のタナ)は“動き方”で治る

原因・セルフチェック・治療方法をわかりやすく解説膝の内側がズキッと痛い。階段を下りるときに「ピキッ」とする。曲げ伸ばしで引っかかる感じがある。こんな症状がある人は、タナ障害(滑膜ヒダ障害) の可能性があります。ただ、最初にハッキリ言います。...
疼痛

急性足関節捻挫に「鍼」は10分で効く?―最新研究から見えた即効性の可能性

足をひねった時、「早く痛みを止めたい!」と思ったことはありませんか?スポーツや日常動作で起こる足首の捻挫。特に外側(くるぶしの外側)をひねる「外側靱帯損傷」は非常に多く、足関節のケガの約8割を占めます。ひどい場合は腫れや内出血が出て、歩くの...
姿勢

首を反らすと肩甲骨が痛い?

―頸部伸展時肩甲骨痛のメカニズムとリハ・鍼灸アプローチ―◆ はじめに「首を後ろに反らすと肩甲骨のあたりがズキッと痛む」――そんな訴えを耳にしたことはないでしょうか。首(頸部)の動きなのに、痛みの出る場所は肩甲骨周辺。実はこの“ズレたような痛...
疼痛

ストレートネックは「構造」か?——痛みとの関係、直せるのか、臨床で何をやるか

結論「ストレートネック=痛みの直因」ではない。 関連が出る研究もあるが、一貫していない。ただし筋疲労・関節ストレス・椎間板変性を介して“痛みを育てやすい地ならし”にはなる。構造(前弯)を“ある程度”戻すことは可能。牽引や伸筋トレ、頸部・肩の...