むくみ(下肢浮腫)と鍼灸

浮腫

〜足の重だるさを軽くする新しい選択肢〜

こんにちは。リハビリ×はりきゅう リハりんの金野です。

むくみってなに?

夕方になると足がパンパンに腫れて、靴下の跡がくっきり残る…。これがいわゆる下肢のむくみ(浮腫)です。

むくみは、血液やリンパ液がうまく流れずに足にたまることで起こります。長時間の立ち仕事、運動不足、出産後、加齢、さらには静脈やリンパの病気が原因になることもあります。

標準的なケアは?

基本となるのは次の3つです。

  1. 圧迫:弾性ストッキングや包帯で足をやさしく圧迫し、余分な水分がたまらないようにする。
  2. 運動:ふくらはぎの筋肉(第二の心臓と言われます)を動かすことで、血流とリンパの流れを助ける。
  3. 挙上:足を心臓より高くして休むことで、水分を体の中心に戻しやすくする。

これらがむくみ対策の王道です。

鍼灸の役割

「じゃあ鍼灸は?」と思う方へ。

研究はまだ始まったばかりですが、いくつかの報告では 鍼やお灸で血流が良くなり、むくみや足の重だるさが軽くなる可能性 が示されています。

特に、

  • 足を温めながら刺激する温鍼(おんしん/お灸と鍼の組み合わせ)
  • 三陰交(内くるぶしの上)、陰陵泉(すねの内側)、足三里(すねの外側)といった「血流を整えるツボ」

を使うと、足の循環がスムーズになると考えられています。

症例紹介

症例①:立ち仕事で足がパンパンになる女性

40代の女性。スーパーで長時間立ち仕事をしており、夕方になると足首がむくんで靴がきつくなるのが悩みでした。

  • 週2回、三陰交・陰陵泉に温鍼を実施
  • あわせて「足首回し」と「ふくらはぎストレッチ」を指導

3週間ほどで「夕方の靴のきつさが半分くらいになった」と実感。職場でも足が軽く感じられるようになったそうです。

症例②:産後に足がむくんだ女性

30代の産後ママ。出産後に下肢のむくみと重だるさを感じ、夜も足がズキズキして眠りにくいとのこと。

  • 三陰交と足三里に円皮鍼(小さなシール型の鍼)を貼付
  • 自宅では足を少し高くして休むように指導

2週間で「夜中の足の痛みが減って眠りやすくなった」と報告。むくみも少しずつ改善しました。

症例③:高齢者の慢性下肢浮腫

70代男性。心臓に大きな病気はないが、加齢と運動不足でふくらはぎが硬くなり、常に足首がむくんでいる状態。

  • 承山(ふくらはぎ後面)と太谿(内くるぶしの後ろ)に軽い鍼刺激
  • 同時にリハビリとして「つま先立ち運動」を毎日実施

1か月でふくらはぎの張りが和らぎ、散歩がしやすくなったと語っていました。

症例④:脳卒中後に続く足のむくみとだるさ

60代の男性。脳卒中後に右半身の麻痺が残り、リハビリで少し歩けるようになったが、右足首から下が常にむくんでしまい、歩くときに重く感じていました。

  • 陰陵泉(すね内側)・承山(ふくらはぎ後面)に軽い鍼刺激を実施
  • 同時に理学療法士の指導で足首を曲げ伸ばしする自主運動を毎日10分継続
  • 弾性ストッキングを併用

4週間後には「夕方の足の張りがやわらぎ、杖歩行のときに足が軽く感じる」と実感。家族からも「足首の腫れが少し減った」と言われるようになりました。

まとめ

  • 下肢のむくみは血流やリンパの滞りで起こる
  • 基本は「圧迫・運動・挙上」
  • 鍼灸は血流を助ける補助療法として有望
  • 実際の症例でも「足が軽くなった」「夜ぐっすり眠れた」などの声がある

「足のむくみで毎日つらい…」と感じている方にとって、鍼灸は日常を少しラクにするサポート役になるかもしれません。

「足のむくみをラクにしたい」「リハビリと一緒に鍼灸を試してみたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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