こんにちは。リハビリ✖️はりきゅう リハりんの金野です。
「朝起きると腰が痛い」「首や肩がこわばる」…そんな経験はありませんか?
寝起きの痛みには、いくつかの理由が考えられます。ここでは研究でも分かってきている代表的な 8つの原因 をご紹介します。
① 姿勢による負担
仰向けや横向きでも、首や腰に合わない姿勢が続くと筋肉や関節に負担がかかります。
→ 枕やマットレスの高さ・硬さが合っていないと、翌朝の首・腰の痛みに関係することが報告されています【Gordon 2010, Cary 2016】。
② 組織の「すべり」が悪くなる
体の中では筋肉や筋膜が「すべり合い(滑走)」しながら動いています。
同じ姿勢で寝ていると、このすべりが悪くなり、起きた時にこわばりや痛みを感じやすくなります【Stecco 2011, Williams & Goldspink 1984】。
③ 圧迫による血流の悪さ
長時間寝具に当たっている部分(肩・腰・お尻など)には圧力がかかり続けます。
その結果、血流が悪くなり、痛みやしびれのような感覚が出ることがあります。
→ 体圧を分散してくれるマットレスは、朝の腰痛を軽くする効果があるとされています【Jacobson 2010, Bruls 2013】。
④ 睡眠の質が悪い
眠りが浅かったり途中で何度も起きたりすると、体の回復力が下がり、痛みを感じやすくなります。
→ 睡眠障害と痛みは「悪循環」の関係にあることがわかっています【Nor-Hand study 2025, Frontiers 2025】。
⑤ 炎症や体の反応
関節リウマチなどの病気では「朝のこわばり」が有名です。
また腰の椎間板や骨の変化(Modic変化)がある人も、夜から朝にかけて炎症が強まり、起床時に痛みが出やすくなります【Frontiers 2025, Bruls 2013】。
⑥ 体温や代謝のリズム
人の体は夜から朝にかけて深部体温が下がります。
この体温リズムにより血流や代謝も落ち込み、痛みを感じやすい時間帯があるといわれています【Wired 2023レビュー】。
⑦ 筋肉の疲れや緊張が残っている
日中の疲れやストレスで筋肉が固まったまま眠ると、翌朝もその緊張が残ってしまいます。
→ 特に首や肩の筋肉は影響を受けやすく、朝の張りや痛みの原因になります【Harvard Health 2020】。
⑧ 自律神経や心の影響
ストレスや不安が強いと睡眠が浅くなり、痛みを感じやすくなります。
また、起きるときに自律神経(交感神経)が一気に働き始めることも、痛みを強める要因になります【Arthritis.org 2023】。
まとめ
寝起きの痛みは、
- 姿勢
- 組織のすべり
- 圧迫
- 睡眠の質
- 炎症
- 体温リズム
- 筋肉の疲れ
- 自律神経や心の状態
この8つの要因が重なって起きることが多いです。
改善のためにできること
- 枕やマットレスを自分に合ったものに変える
- 寝返りをしやすい環境をつくる
- 朝は布団の中で軽くストレッチをしてから起きる
- 睡眠のリズムを整える(寝る時間・起きる時間をそろえる)
- 「もし痛みが長く続いたり、不安がある場合は無理をせず専門家に相談してください。私たちもサポートいたしますので、安心してご相談ください。」
参考文献
- Gordon SJ, et al. Spine (Phila Pa 1976). 2010.
- Cary D, et al. J Manipulative Physiol Ther. 2016.
- Stecco C, et al. Surg Radiol Anat. 2011.
- Williams PE, Goldspink G. J Anat. 1984.
- Jacobson BH, et al. J Chiropr Med. 2010.
- Bruls VE, et al. Eur Spine J. 2013.
- Nor-Hand study. PMC, 2025.
- Frontiers in Global Women’s Health. 2025.
- Wired Magazine. 2023. “Why pain feels worse at night.”
- Harvard Health Publishing. 2020. “Say good night to neck pain.”
- Arthritis Foundation. 2023. “Sleep and Pain.”


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