こんにちは。リハビリ✖️はりきゅう リハりんの金野です。
今日は「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」という、全身に強い痛みが出る病気に対して、鍼灸がどんな役割を果たせるのかについてご紹介します。
線維筋痛症ってどんな病気?
線維筋痛症は、原因がはっきりしていないにも関わらず、
- 体の広い範囲に強い痛み
- 眠れない、不安、気分の落ち込み
- お腹の不調や自律神経の乱れ
といった症状が長く続く病気です。
日本では人口の1〜2%ほどがかかっているとされ、特に女性に多いといわれています。
薬での治療もありますが、必ずしも効果的ではなく「どうすれば楽になれるのか」と悩んでいる方がたくさんいます。
鍼灸の研究が行われました
明治国際医療大学の伊藤先生が厚生労働省の助成を受けて、線維筋痛症患者に対する鍼灸治療のご経験を研究発表されていますので、簡単に説明させて頂きます。
患者さんを3つのグループに分けて比較。
- 鍼通電(鍼に電気を流す治療)
- 置鍼(鍼を刺してそのまま置く治療)
- 何もしない対照群
治療を受ける前後で「痛み」や「自律神経の働き」を調べました。
研究でわかったこと
- 鍼通電も置鍼も、治療直後は大きな差は出なかった
- ただし、患者さんの感想では「電気を流した鍼の方が効いた気がする」という声が多かった
- 鍼通電では、自律神経のバランス(リラックスの神経)が整う傾向があった
- 治療を数回受けても改善が少なかった患者さんにセルフケア(ストレッチやツボ押し、考え方の工夫など) を加えると、痛みや生活の質(QOL)がしっかり改善した
ポイントは「鍼+セルフケア」
今回の研究から見えてきたのは、
- 鍼治療、とくに「鍼通電」は短期的に痛みをやわらげる可能性がある
- さらに「セルフケア」を組み合わせると、より改善が大きくなる
ということです。
つまり「治療を受けるだけ」ではなく、 日常生活でできるセルフケアを取り入れることが大事 だということですね。
まとめ
線維筋痛症は「痛みの悪循環」に陥りやすく、薬だけではなかなか対応しきれない病気です。
今回の研究では、鍼灸治療が患者さんの痛みや自律神経のバランスに良い影響を与えること、そしてセルフケアを取り入れることでさらに改善が見込めることが示されました。
もし線維筋痛症の症状でお悩みなら、
- 鍼灸治療を選択肢のひとつにする
- 日常でできるセルフケアも並行して行う
という方法が役立つかもしれません。


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