はじめに
「運動してもなかなか成果が出ない」「筋肉痛や疲労で続けにくい」
そんな悩みを持つ方に、鍼灸と運動の組み合わせが注目されています。
ここでは最新研究をもとに、実際に使われた経穴と運動内容をまとめました。
1. 膝の痛み(変形性膝関節症)
- 研究:メタ解析(11試験・774例)+RCT(54例)
- 結果:痛み・機能・可動域が大きく改善。
- 経穴例:足三里(ST36)、犢鼻(ST35)、梁丘(ST34)、陰陵泉(SP9)、膝眼(EX-LE4)
- 運動内容:
- 大腿四頭筋の伸展訓練(イスに座って膝を伸ばすレッグエクステンション)
- 膝関節の可動域訓練(屈伸・ストレッチ)
- スクワットや歩行訓練(体重支持を含む)
👉 鍼灸で筋の柔軟性と痛みを改善 → 直後に運動で筋力と動作学習を強化。
2. 筋肉痛(DOMS)
- 研究:ハード運動後の筋肉痛を対象としたRCT
- 結果:筋肉痛を1/3軽減、筋力回復も促進。
- 経穴例:足三里(ST36)、三陰交(SP6)、曲池(LI11)、合谷(LI4)、阿是穴(圧痛点)
- 運動内容:
- スクワットやジャンプなどの高強度エクササイズ
- **筋力テスト(等尺性膝伸展)**で評価
👉 DOMS研究では主に「下半身の高負荷運動」で痛みを誘発し、鍼の回復効果を検証。
3. 免疫力(唾液IgA)
- 研究:筑波大クロスオーバー試験(12名、VO₂max 75%で60分)
- 結果:鍼群でIgA低下が抑制。
- 経穴:孔最(LU6)、合谷(LI4)、足三里(ST36)、頬車(ST6)
- 運動内容:
- 自転車エルゴメータ60分間(有酸素持久系運動)
👉 激しい持久運動後の免疫低下に鍼が有効。
- 自転車エルゴメータ60分間(有酸素持久系運動)
4. 運動後の回復(心拍・乳酸)
- 研究:Acu-TENSや鍼のRCT/レビュー
- 結果:PC6(内関)への刺激で心拍回復・乳酸低下が促進。
- 経穴例:内関(PC6)、足三里(ST36)、曲池(LI11)
- 運動内容:
- 自転車エルゴメータやトレッドミル走(高強度負荷)
- その後に心拍数・乳酸を測定
👉 回復を速めたい場面(トレ後・試合後)で応用可。
5. 肩関節の動き
- 研究:健常者8名+肩こり患者のEMG研究
- 結果:鍼+運動で棘上筋が促通、僧帽筋過活動が抑制。
- 経穴例:肩髃(LI15)、肩髎(SJ14)、巨骨(LI16)、阿是穴
- 運動内容:
- 肩外転運動(ダンベル外転やゴムバンドを使用)
- 肩甲骨安定化エクササイズ(下部僧帽筋・前鋸筋を働かせる動き)
👉 鍼で肩の痛み・緊張を和らげ → すぐに正しい肩運動を学習。
6. スポーツ現場(トライアスロン)
- 研究:149名のトライアスリートに皮内鍼(PTN) vs 偽鍼
- 結果:翌日の筋肉痛が有意に軽減。
- 経穴(部位):膀胱経の腰背部ライン(BL23腎兪、BL24気海兪、BL25大腸兪、BL26関元兪、BL32次髎)
- 運動内容:
- 実際のトライアスロン競技(泳・自転車・ラン)
- レース中に皮内鍼を貼付
👉 実践的な「競技中のケア」として有効性が確認。
まとめ
鍼灸+運動の研究からわかったこと:
- 膝のリハビリ:電気鍼+四頭筋トレで痛み改善
- 筋肉痛対策:鍼でDOMS軽減、筋力回復を後押し
- 免疫サポート:合宿や持久運動後にIgA低下を防ぐ
- 回復促進:内関刺激で心拍・乳酸の回復を助ける
- 肩の運動学習:鍼で整えてすぐにエクササイズ
- 競技現場:皮内鍼で翌日の筋肉痛を軽減
おわりに
鍼灸は「痛みをやわらげる」だけでなく、運動効果を引き出し、リハビリや競技をサポートする役割もあります。
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