疼痛

疼痛

右の大腿筋膜張筋(TFL)への刺鍼によって、左回旋時の右腰部痛が解消した事例

~右腰部痛と体幹回旋運動の関連性について~1. スパイラル・ライン(SPL)による回旋運動の制御スパイラル・ライン(SPL)は、身体を二重螺旋状に取り巻き、歩行時や運動時の回旋運動を調節・安定させる役割を担っています 。解剖学的経路:右のS...
疼痛

腰を反ると骨盤が前に倒れる人の正体

──それは「腰が硬い」のではなく「股関節で反れない」「腰を反らしてください」と言うと、骨盤がグッと前に倒れて、腰椎が潰れるように反る人がいる。本人は「ちゃんと反れている」つもり。でも臨床家から見ると、これは代償の塊だ。結論から言う。骨盤前傾...
手技

【プロの視点】膝の痛みとアキレス腱への鍼灸アプローチ

― 解剖学を地図に、論文を武器にした臨床戦略 ―膝痛やアキレス腱痛は、鍼灸臨床で遭遇率が異常に高いテーマです。にもかかわらず、触ってはいけない組織に触る本当の痛みの発生源を外す「効いた気がする」で終わるこういう治療が後を絶ちません。結論から...
疼痛

腰痛にならない人の正体

― 最新研究が示した「たった一つの生活習慣」「腰痛は年齢のせい」「姿勢が悪いから」「体幹が弱いから」──これ、半分は都市伝説です。2025年、JAMA Network Openに掲載された大規模研究が、“腰痛にならない人”の最大の共通点を、...
疼痛

腰痛の正体を構造から理解する

― 椎間関節・筋膜・すべり症・骨代謝まで ―腰痛は「年のせい」「姿勢のせい」で片づけられがちですが、実際は原因ごとに痛みの出方も、対処法もまったく違います。ここでは、臨床で頻繁に遭遇する腰痛を解剖・病態・身体所見ベースで整理します。椎間関節...
疼痛

【第3回】片頭痛とは何か

―「血管が広がるから痛い」で思考停止しない―はじめに片頭痛は長年「血管が拡張するからズキズキ痛む」と説明されてきた。しかし現在、この理解は不十分である。片頭痛は血管の病気ではない。三叉神経系と脳幹を中心とした感覚処理システムの異常興奮と抑制...
疼痛

【第2回】頸性頭痛とは何か

―「首が原因」という雑な説明を終わらせる―はじめに「首が悪いから頭が痛い」この説明、8割間違い。正確にはこうだ。頸性頭痛は“首の組織”が原因ではない。首からの感覚入力を、脳が“頭痛”として誤認識している状態である。ここを理解しないと、マッサ...
疼痛

【第1回】緊張型頭痛とは何か

―「首こり頭痛」という雑な理解を捨てる―はじめに緊張型頭痛は「肩こりが原因」と一言で片付けられがちだが、それは半分正解で、半分は完全に間違いだ。なぜなら、現在の緊張型頭痛の中核は👉 中枢性感作(central sensitization)で...
疼痛

腰痛は「左右差」が原因?

── 歩行バイメカニクス研究が示した意外な真実「右腰が痛い=右に体重をかけすぎている」「左右のバランスが崩れているから腰痛になる」臨床でも、SNSでも、よく聞く説明だ。だが結論から言う。これは“気持ちいい説明”であって、事実とは限らない。今...
疼痛

腰痛は「鍛える」より「動きを思い出す」

― Motor Control Exercise が慢性腰痛に効く理由(2009年のレビュー) ―慢性腰痛に対して、「体幹トレーニングをしましょう」「筋力をつけましょう」と説明されることは、今でも少なくありません。でも実は、“どんな運動をす...