嚥下

嚥下機能障害に対する鍼灸治療

― 経穴・メカニズム・論文エビデンスから考える ―「食べる」「飲み込む」は、人としての尊厳ど真ん中。にもかかわらず、嚥下障害は軽視されがちで、介入が遅れやすい。特に脳卒中後嚥下障害(Post-Stroke Dysphagia:PSD)は、誤...
疼痛

右の大腿筋膜張筋(TFL)への刺鍼によって、左回旋時の右腰部痛が解消した事例

~右腰部痛と体幹回旋運動の関連性について~1. スパイラル・ライン(SPL)による回旋運動の制御スパイラル・ライン(SPL)は、身体を二重螺旋状に取り巻き、歩行時や運動時の回旋運動を調節・安定させる役割を担っています 。解剖学的経路:右のS...
疼痛

腰を反ると骨盤が前に倒れる人の正体

──それは「腰が硬い」のではなく「股関節で反れない」「腰を反らしてください」と言うと、骨盤がグッと前に倒れて、腰椎が潰れるように反る人がいる。本人は「ちゃんと反れている」つもり。でも臨床家から見ると、これは代償の塊だ。結論から言う。骨盤前傾...
リハビリ

痙縮は「悪者」なのか?

脳卒中(脳梗塞、脳出血)後の痙縮は、現場ではしばしば「取るべきもの」「減らすべきもの」「邪魔なもの」として扱われがちです。でも、はっきり言います。痙縮=一律に悪ではない。むしろ「脳が必死に作り出した代償戦略」の側面すらあります。この視点を持...
手技

東洋医学で紐解く「便秘と下痢」のメカニズムと鍼灸治療

日々の臨床で遭遇することの多い便秘や下痢。これらは単なる排泄のトラブルではなく、体内の「熱」「気」「血」の乱れ、そして五臓六腑の連携不足のサインです。今回は、ソースに基づき、それらの病態把握と、臨床で即戦力となる仙骨部への刺鍼技術について詳...
手技

【プロの視点】膝の痛みとアキレス腱への鍼灸アプローチ

― 解剖学を地図に、論文を武器にした臨床戦略 ―膝痛やアキレス腱痛は、鍼灸臨床で遭遇率が異常に高いテーマです。にもかかわらず、触ってはいけない組織に触る本当の痛みの発生源を外す「効いた気がする」で終わるこういう治療が後を絶ちません。結論から...
リハビリ

脳卒中(脳梗塞、脳卒中)後片麻痺の方の足につける装具って何が違うの?

〜「安心して歩く」装具と「上手に歩く」装具の話〜歩行リハビリでよく使われる足首の装具。見た目は似ていても、役割はまったく違います。今日はよく使われるシューホンブレースタマラック装具この2つの違いを、歩き方の視点で説明します。① シューホンブ...
リハビリ

予測的姿勢調節(APA)を引き出す介入 ― 歩行の「一歩前」を立て直す

なぜ脳卒中(脳梗塞、脳出血)後の歩行は不安定になるのか?脳卒中後の歩行障害は、単なる筋力低下や麻痺だけでは説明できません。本質的な問題の一つが、予測的姿勢調節(Anticipatory Postural Adjustments:APA)の破...
リハビリ

脳卒中(脳梗塞、脳出血)のリハビリ!意識障害・重度麻痺でも「立たせる」理由

──抗重力位が脳を目覚めさせる科学的根拠「意識が低いから、まだ立位は早い」「重度麻痺があるから、座位までで様子見」──これは臨床的には安全そうで、神経学的には完全に損な判断だ。実は、立つこと自体がリハビリであり、抗重力位は覚醒・姿勢・運動制...
アレルギー

アレルギー性鼻炎・花粉症へのアプローチ:東洋医学の視点

臨床上、鼻炎の症状は「現代医学的なアレルギー性鼻炎」と「東洋医学的な臓腑の乱れ」の両面から捉えることができます。東洋医学的な視点では、主に「脾(ひ)」や「肺(はい)」の気が不足している「虚証(きょしょう)」のパターンか、あるいは「脾胃(ひい...