2025-12

鍼灸の効果

「鍼は効くのか?」否定的な論文

──否定的メタ解析から考える、それでも臨床で意味がある理由「鍼は痛みに効く」これは臨床ではよく聞く話です。一方で、科学的にはどうなのか?今回は、鍼灸に対してかなり厳しい結論を出した有名な論文をもとに、事実と解釈を整理します。結論を先に言うと...
筋膜

鍼は筋膜に効くのか

― 結合組織の「巻き付き現象」から考える ―はじめに|「効いた感じ」と「起きている現象」は別鍼治療の現場では「ズーンと響いた」「しっかり得気が出た」といった感覚が効果の指標として語られがちだ。しかし、それは本当に組織が変わった証拠なのだろう...
筋膜

筋膜が硬くなる理由

「筋膜が硬いですね」この言葉、臨床でも一般でもよく使われます。でも本当は、なぜ硬くなったのかを説明できないまま使われがちです。筋膜は気分で硬くなるわけではありません。論文レベルで説明できる、明確な理由があります。結論:筋膜は“中身が変わる”...
筋肉

硬い筋肉を押すと痛い理由

―「硬い=悪い」では説明できない本当の話「ここ、かなり硬いですね」そう言われて押されると、思わず体を引いてしまうほど痛い。多くの人はこう考えます。「硬いから痛いんだ」と。でも、これは正確ではありません。硬いこと自体が、痛みの原因ではないので...
疼痛

【第3回】片頭痛とは何か

―「血管が広がるから痛い」で思考停止しない―はじめに片頭痛は長年「血管が拡張するからズキズキ痛む」と説明されてきた。しかし現在、この理解は不十分である。片頭痛は血管の病気ではない。三叉神経系と脳幹を中心とした感覚処理システムの異常興奮と抑制...
疼痛

【第2回】頸性頭痛とは何か

―「首が原因」という雑な説明を終わらせる―はじめに「首が悪いから頭が痛い」この説明、8割間違い。正確にはこうだ。頸性頭痛は“首の組織”が原因ではない。首からの感覚入力を、脳が“頭痛”として誤認識している状態である。ここを理解しないと、マッサ...
疼痛

【第1回】緊張型頭痛とは何か

―「首こり頭痛」という雑な理解を捨てる―はじめに緊張型頭痛は「肩こりが原因」と一言で片付けられがちだが、それは半分正解で、半分は完全に間違いだ。なぜなら、現在の緊張型頭痛の中核は👉 中枢性感作(central sensitization)で...
顎関節症

顎関節症は「顎だけ」の問題じゃない

― 徒手療法と運動療法は何をしているのか?「口を開けると痛い」「顎が引っかかる」顎関節症(TMD)の相談で、こうした訴えは珍しくありません。では治療はどうするのか。マウスピース? 顎の体操?それだけでは足りません。近年の研究では、徒手療法(...
姿勢

腰痛は「姿勢の歪み」が原因なのか?

── 最新システマティックレビューが出した冷静な結論「腰痛の原因は姿勢の歪みです」この言葉、あまりにも聞き慣れすぎている。左右の肩の高さ、骨盤の傾き、体幹のズレ。臨床現場では、姿勢の左右差=腰痛の原因として説明されることが少なくありません。...
疼痛

腰痛は「左右差」が原因?

── 歩行バイメカニクス研究が示した意外な真実「右腰が痛い=右に体重をかけすぎている」「左右のバランスが崩れているから腰痛になる」臨床でも、SNSでも、よく聞く説明だ。だが結論から言う。これは“気持ちいい説明”であって、事実とは限らない。今...