仕組みと注意点をわかりやすく解説
訪問鍼灸を行っていると、
「マル障があるから無料ですよね?」
というご相談を受けることがあります。
しかし、実際にはマル障の仕組みを誤解している方も少なくありません。
今回は、訪問鍼灸でマル障(心身障害者医療費助成制度)を利用するための条件や注意点をわかりやすく解説します。
マル障とは?
マル障(○障)は、東京都の「心身障害者医療費助成制度」です。
一定の障害がある方を対象に、健康保険を利用した際の自己負担分を助成する制度です。
つまり、マル障そのものが保険ではありません。
仕組みとしては、
健康保険を利用
↓
本来発生する自己負担額
↓
マル障が助成
となります。
訪問鍼灸でマル障を利用するための条件
訪問鍼灸でマル障を利用するためには、以下の条件が必要になります。
① 健康保険が適用になる
② 医師の同意書がある
③ マル障受給者証を持っている
この3つが揃って初めて利用できる可能性があります。
マル障だけでは訪問鍼灸は利用できません
よくある誤解ですが、
「マル障を持っているから訪問鍼灸も無料になる」
とは限りません。
マル障は健康保険の自己負担分を助成する制度です。
そのため、
- 医師の同意書がない
- 保険適用の対象にならない
- 自費施術で受ける
といった場合は、マル障の対象外となります。
障害者手帳とマル障は別の制度です
障害者手帳を持っているだけでは、マル障は利用できません。
まず障害者手帳を取得し、その後にマル障の申請を行い、「マル障受給者証」の交付を受ける必要があります。
障害者手帳取得
↓
マル障申請
↓
マル障受給者証交付
現場では、
- 障害者手帳はありますか?
- 何級ですか?
- マル障受給者証はありますか?
まで確認するとスムーズです。
マル障の対象となる方
東京都では主に、
- 身体障害者手帳1・2級
- 身体障害者手帳3級(内部障害)
- 愛の手帳1・2度
- 精神障害者保健福祉手帳1級
などが対象となります。
また、所得制限があります。
なお、65歳以降に初めて対象となった場合などは利用できないケースがあるため、詳細は自治体への確認が必要です。
「マル障=無料」ではありません
マル障は医療費助成制度ですが、すべての方が完全無料になるわけではありません。
住民税非課税世帯では自己負担が発生しない場合がありますが、住民税課税世帯では原則として1割負担が残る場合があります。
また、
- 自費施術
- 保険適用外のサービス
- 制度対象外の費用
などは助成対象外です。
訪問鍼灸でまず確認したいこと
マル障について相談を受けた際は、
① 医師の同意書はあるか
② 健康保険が利用できるか
③ 障害者手帳はあるか
④ マル障受給者証はあるか
を確認すると整理しやすくなります。
まとめ
マル障は「障害者手帳を持っている人が無料になる制度」ではありません。
正しくは、
健康保険を利用した際に発生する自己負担分を助成する制度
です。
訪問鍼灸で利用する場合は、
- 医師の同意書
- 健康保険適用
- マル障受給者証
が必要になります。
「障害者手帳は持っているけれど、マル障は申請していなかった」という方も少なくありません。
訪問鍼灸を検討されている方は、まず受給者証の有無を確認してみましょう。



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