〜立ち上がりと歩行で本当に見るべきポイント〜
脳卒中後の介助では、
「転ばせないこと」
ばかりに意識が向きやすくなります。
もちろん安全は大切です。
ですが、
回復という視点で見ると、
実はもっと重要なポイントがあります。
それが、
「麻痺側に体重を乗せられているか」
です。
なぜ“体重を乗せる”ことが重要なのか
脳卒中後は、
- 麻痺側が怖い
- 支えられない感じがする
- 感覚がわかりにくい
- 力が入りにくい
こうした理由から、
無意識に非麻痺側ばかり使うようになります。
すると身体はどんどん、
- 非麻痺側依存
- 左右差の固定
- 麻痺側の不使用
を学習していきます。
つまり、
「麻痺側を使わない動き」
が上達してしまうのです。
これは回復という意味では、
かなり遠回りになります。
立ち上がり介助で見るべきこと
立ち上がりで大事なのは、
「立てたか」
だけではありません。
本当に見るべきなのは、
“麻痺側に体重が乗った上で立てたか”
です。
よくあるパターン
例えば、
- 非麻痺側だけで踏ん張る
- 介助者が強く引っ張る
- 麻痺側の足が浮いている
- 身体が非麻痺側へ大きく逃げる
これでも“立つ”こと自体はできます。
でもこれを繰り返すと、
脳は
「麻痺側を使わなくても立てる」
と学習します。
適切な介助とは
適切な介助では、
- 麻痺側の足底を接地する
- 骨盤を麻痺側へ誘導する
- 少しでも麻痺側へ荷重する
- 本人が自分で重心移動する時間を作る
ことが重要になります。
つまり介助は、
“持ち上げる”ことではなく、
「麻痺側へ乗れる環境を作ること」
です。
歩行介助で見るべきこと
歩行でも同じです。
見るべきなのは、
「歩けた距離」
だけではありません。
重要なのは、
“麻痺側に乗れているか”
です。
麻痺側に乗れない歩行はどうなるか
麻痺側への荷重が不十分だと、
- 非麻痺側へ逃げる
- 小股になる
- 麻痺側立脚時間が短い
- 身体が横へ揺れる
- 杖依存が強くなる
こうした歩行になりやすくなります。
これは単なる“歩き方のクセ”ではなく、
脳が
「麻痺側は危険」
「乗らない方が安全」
と学習した結果でもあります。
介助しすぎると、逆に乗れなくなる
歩行介助で多いのが、
転倒を怖がるあまり、
- 常に引っ張る
- 支え続ける
- 体重移動を代わりにやる
パターンです。
すると本人は、
自分で麻痺側へ乗る必要がなくなります。
これでは、
脳が学習できません。
回復に必要なのは「安全な荷重経験」
脳卒中後の脳に必要なのは、
「麻痺側に乗っても大丈夫だった」
という経験です。
- 足底感覚
- 関節への圧刺激
- バランス反応
- 重心移動
こうした入力が脳へ繰り返し入ることで、
少しずつ“麻痺側を使う回路”が育っていきます。
まとめ
立ち上がりも歩行も、
単に「できるかどうか」だけを見ると、
回復を見失います。
本当に重要なのは、
“麻痺側に体重を乗せながら動けているか”
です。
介助とは、
ただ動作を成功させることではありません。
麻痺側へ安全に荷重できるよう支え、
脳が再学習できる環境を作ること。
そこに、
脳卒中リハビリの本質があります。
ご自宅での動きを、一緒に見直してみませんか?
脳卒中後の回復は、
「どんな運動をするか」だけではなく、
“日常の中でどう身体を使っているか”
が大きく関係しています。
特に、
- 立ち上がり
- 歩行
- 移乗
- 介助の仕方
は、毎日何十回も繰り返されるため、
身体への影響も大きくなります。
リハりんでは、
単に運動を行うだけではなく、
- 麻痺側への荷重
- 身体の使い方
- ご家族の介助方法
- 感覚入力の作り方
まで含めて、
ご自宅の環境に合わせたサポートを行っています。
「この介助で合っているのかな?」
「歩けてはいるけど、これでいいの?」
そんな疑問がある方は、
お気軽にご相談ください。
“できる”だけで終わらず、
“どう使えているか”まで一緒に見ていきます。
リハりん|訪問リハビリ・はり灸 赤羽・北区



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